VRシューティング特有の緊張感と、祈りによる没入感『The Light Brigade(光の連隊)』レビュー

VRゲーム紹介

今回紹介するのは「The Light Brigade(光の連隊)」、VRシューティングゲームだ。
VRシューティングではバンバン敵を倒す爽快感がウリのものもあるが、このゲームはそうではない。

VRシューティング特有の緊張感

本作では強い緊張感の中で戦闘を行う。
まず、画面上に照準は表示されないため実際に自分で銃のスコープを覗き込んで敵を狙う必要がある。敵から遠いと中々攻撃は当たらない。

また、弾切れすると腰のあたりから弾を取り銃に装填する必要がある。
加えて弾を打ち切ってしまった場合は、ライフルのボルトを引いてやる必要がある。

この一連の動作がもどかしいながらも新鮮で楽しいのだ。ギミックがしっかりしているため、日常で中々味わえない武器をカチャカチャする感覚を味わえる。

このゲームでは、敵から撃たれるリスクを覚悟して物陰から顔を出して撃つという動のシーンと、物陰に隠れて弾のリロードを行う静のシーンの繰り返しが基本となる。この繰り返しが緊張感を生む。
とはいえ、物陰に隠れていると安全なのかというとそうではなく、時間が経つと敵が物陰に突入してくる。

しかし、エリア内の敵を全て倒すと「エリアクリア」と表示され、それ以上敵は出てこない。プレイヤーは安心してアイテムなどを探索し、次のエリアに向けて物資的にも精神的にも準備を整えられるのだ。このように「戦闘→アイテム探索」という大きな意味での静と動もある。

この大小2つの静と動のサイクルが生む安心と緊張が、プレイヤーをゲームに夢中にしていく。

また、このゲームでは倒れた際に収集したアイテムは全て失ってしまう。ただ、唯一倒れた際に回収できるランクポイントを使って武器を強化したり、より上のクラスを開放できる。
強化を行えたことで一縷の希望を感じて、また挑戦してみようという気になれる。このゲームは「絶望→希望」というサイクルの活用も巧みなのである。

もう一つ、このゲームは巧みである点を以下に述べる。

祈りによる没入感

主人公の目的は、闇に包まれた世界に光を取り戻すため、人々の魂を解放していくことである。私はプレイヤーをゲームに没入させるにあたり、祈るアクションがカギだと考える。
祈るアクションは、ゲームを起動して始める際や扉を開けるときなど随所で必須となっている。
また、ステージの入り口で祈ることでおおよその敵の位置と数が分かるようになっている。

祈るアクションは実際に両手のコントローラーを合わせることによって行うため、自然とプレイヤーも祈りの姿勢を取ることになるのだ。

前述のように、このゲームは苦境も多い。エリアの入り口では「そんなにたくさん敵が居ませんように」と思いながら祈る。エリアをクリアしてからは「そろそろ弾も少ないのでボスにたどり着けますように」と願いながら祈る。

そして、倒れてしまった仲間の霊体のようなものからソウルを回収する際にも祈りが必要だ。
このようにプレイヤーが苦境に立ちながら、精神的にも身体的にも祈りの姿勢を取ることがゲームやストーリーへの没入感を強めている。

まとめ

このようにプレイヤーは、慣れない銃の操作の遅れが致命傷につながるという緊張感の中ゲームをプレイする。しかし、苦境に対して祈ることを通じてゲームへの没入感を高める。
「The Light Brigade」は銃の操作の難しさを超えるべき壁にし、プレイヤーに身体的に祈りの姿勢を取らせるというVRの特性を最大限に活用したゲームだ。

是非未プレイの方はプレイしてみてほしい。既にプレイした方も、もう一度あの戦闘の中に飛び込んでみるのはいかがだろうか。

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現実的なガンプレイと没入型のライト魔法を備えた戦術的なローグライクシューター。ライト旅団の階級を登りながら、粉砕された記憶を旅して暗闇に光をもたらす。

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