先日イマーシブフォート東京に行ってきました
イマーシブフォート東京とは
一言で言うなら、観客が参加できる演劇がそこかしこで起こってるエンタメ施設です
体験したのは「ザ・シャーロック ベイカー街連続殺人事件」だけなのですが、VRならではのイベントシーンというものを考える上で色々と学びがあったので、まとめます
ネタバレは禁止のため、内容に触れない範囲で書いていきます
「ザ・シャーロック ベイカー街連続殺人事件」
「ザ・シャーロック ベイカー街連続殺人事件」は簡単に言うと、ホームズやワトソンが事件を解決するために縦横無尽にベイカー街を動き回るのを、自分の足でついて行って間近で見られる、街一つが舞台の演劇です。
演劇と違うのは、登場人物たちからこちらは基本的に視認できないので、すごく登場人物たちに近寄ったり、自分が見たい角度から見ることができる点です。
また、実はホームズについていかなくてもよく、ブラブラとベイカー街の中を散歩したり、気に入った登場人物についていってもいいのです。
VRならではのイベントシーン
少し話は変わるのですが自分は以前VRのイベントシーンについて以下のように考えました
①VRのイベントシーンは主観(自分の視点からカメラが動かない)になるので、同じく主観である演劇の手法を適用すると面白いイベントシーンが作れるのではないか
②演劇の場合はこちらは動けないが、別にVRゲームなのであればプレイヤーや登場キャラは現実のように一箇所にとどまらず、自由に動いてもよいのではないか
③登場キャラがプレイヤーを置いてどんどん進むと、プレイヤーは能動的についていかねばらならない。また、最適な立ち位置や視点つまりカメラの位置を自分で考えることになる。より能動的なイベントシーンになる
④プレイヤーがイベントシーン中にキャラに対してアクションを行うと反応したりイベントの流れが変わるようにして、更に現実に近づける
⑤更に、PC版の場合にPC側に表示するのを3人称視点のカメラにすれば、動画サイトにプレイを配信した際に、動画の視聴者は演劇の中に推しの配信者が入っているように感じられる
このうち、①~③についてはイマーシブフォート東京に行くことで実際に体験できるではと考えたわけです。
実はこちら側が能動的にアクションできるショーもあると後で気づき、④の参考に行けばよかったか。。。と後悔しています
「ザ・シャーロック ベイカー街連続殺人事件」で感じたこと
話を戻して、体験して感じたことです
・実際にホームズが話したり推理している様子をいろんな角度から見るのは新鮮みがある
・また、ホームズのすぐ後ろについて事件の発生現場に向かうのはワクワクする
・途中からホームズから離れて街をうろついてみると偶然衝撃的な場面に遭遇し、ドキドキした
このあたりは期待していた通りの体験ができました。一方で以下のようにも感じました
・様々なところでドラマが発生しているという性質上、映画のようにホームズについてるだけで物語の全体像が示されるわけではない(これが繰り返し観たいとい観客が思う工夫と思われる)
自分のVRゲームのイベントシーンについて
自分が作るVRゲームの場合は、ある程度プレイヤーの動線を決めておき、その中で物語を把握できる出来事を発生させることになるのかなと思います
実際に体験して疑問に感じたのは、自分のVRゲームで前述の①~③の演劇要素を取り入れるシーンが限られるなということです
演劇要素入れるには登場キャラが複数必要です。プレイヤーとキャラ1名のイベントシーンの場合、基本的にはキャラの一人語りかプレイヤーとの会話になるので、演劇的ではなくなります
自分が今作ろうとしているVRゲームは、登場キャラがそこまで多くないので複数のキャラが一同に介する場面はなかなか作りづらいのですよね
と、ここまで書いて思いだしたのですが、映画の脚本のルールで「冒頭のうちに今後登場するキャラはすべて出すこと」みたいなのがあったのを思い出しました。
そう考えると、不自然にならない範囲でキャラクターが大体登場するシーンを作っても良いのかなと考えました。
その後のイベントシーンで、個別のキャラクターとの会話でプレイヤーがインタラクティブにやり取りできるようにするような流れかと。
つらつらと書いてみましたが、やはり文章で書いたほうが考えまとまりやすいですね。
お読みいただきありがとうございます。
コメント